「ん……?!」
突然、後頭部に回った手に頭を固定されたかと思うと、角度をつけた北川さんが唇を押し付ける。あっという間に唇が割られ、入り込んできた舌に肩が跳ねた。
「んぅ……っ」
舌が重なり、咥内をぞんぶんに撫でまわされる。北川さんのキスはいつもじっくりと焦らすようで、それが堪らなく気持ちを高める。
北川さんの前髪が私の顔に落ちたことと、背中に感じた畳の冷たさで押し倒されたことを知ったけれど、そんなことどうでもいいくらいにキスに夢中だった。
「ふ、ぁ……っ」
首から耳の後ろへとじわじわと移っていく手のひらに背中が震える。
まるで私を味わうようなキスを終えた北川さんは、わずかに距離をとると言う。
「俺からはしないとは言っていない」
珍しく、少しだけ意地の悪い笑みに見えた。



