無視して再び眠ろうとすると


今度は、けたたましい音が耳元で鳴る

驚いて飛び起きると、フライパンにおたまをぶつけて、コーンコーンと煩い音を鳴らしている志木がいた

いや、どこの古典的な漫画風景じゃ


「だーーー!わかったわかった!うっさい!」


あまりにも煩いからベッドから降りると、志木は笑顔でお待ちしてますね。と言い、部屋から出て行った


志木の毎日は早い


毎日しっかりと朝ごはんは欠かさない


あたし以外みんな起きてるってゆうてた?きっとあんな感じで起こされたんやろうな。可哀想に…

夏休みとか、昼までみんな寝てるのに…


洗面所で顔だけ洗ってリビングに行くと



面白い光景が飛び込んできた



ダイニングテーブルに座るみんなの首元には、白いナフキンがついている。


寝起きだからか

朔と響は白目の半開き
泉は1点をボーッと見ている
慧は、ふぁぁと寝癖のついた髪を触りながらあくびをして

新は……



「お味噌汁だけよそいますね」



志木のお手伝いをしていた