「あの時、葵だけがオレに声をかけてくれたんだ」
「私はべつに……」
しばらくしてなくなったお金をとったのは、上級生の女子生徒だったとわかった。
幸人くんは潔白だった。
でもそのうち学校にこなくなってしまった。
2学期から、私はこうして幸人くんにプリントを届けるようになった。
「じゃあ、幸人くん、またね」
玄関で靴を履く。
「おう、ありがとう」
幸人くんは片手を上げる。
幸人くんのお母さんが何度も車で送ると言ってくれたけれど、私は丁重に断ってひとりマンションを出た。
幸人くんが、学校にくる。
そう思うと少しだけわくわくした。
私と幸人くんは今年同じクラスになっただけで、お互いのことをあまり知らない。
でも。
「私はべつに……」
しばらくしてなくなったお金をとったのは、上級生の女子生徒だったとわかった。
幸人くんは潔白だった。
でもそのうち学校にこなくなってしまった。
2学期から、私はこうして幸人くんにプリントを届けるようになった。
「じゃあ、幸人くん、またね」
玄関で靴を履く。
「おう、ありがとう」
幸人くんは片手を上げる。
幸人くんのお母さんが何度も車で送ると言ってくれたけれど、私は丁重に断ってひとりマンションを出た。
幸人くんが、学校にくる。
そう思うと少しだけわくわくした。
私と幸人くんは今年同じクラスになっただけで、お互いのことをあまり知らない。
でも。



