私は笑顔を作り、
「大丈夫だよ、私は元気だよ」
と答える。
さっき先生にも同じようなことを言われた。
気をつけなくちゃ。
「葵」
幸人くんが私をまっすぐ見つめる。
「葵、もしかしてさ、オレのことで何か言われているんじゃないの?」
「何も言われてないよ、本当に私は大丈夫だから」
それ以上は何も聞いてこないけれど、幸人くんはまだ心配そうな表情だった。
「オレ、そろそろ学校に行こうと思ってるんだ」
幸人くんの突然の言葉に驚いたのは、私だけではなかったらしい。
「え?」
幸人くんの隣に座っていた幸人君のお母さんが、お菓子の袋を落としそうになった。
「え?幸人!あんた、学校に行くの!?」



