メリーゴーランドは空席



その日から、私はクラスの女子全員から無視をされるようになった。

もともとあまり話したりしていなかったけれど、無視をされていると意識すると、とても傷つく。


悪口も言われた。

「越野さんってさー……」
「わかるー、そういうところだよねー」


ひとりぼっちの毎日は以前と変わらないけれど、格段に居心地は悪く、どんよりした日々だった。



桜井さんはみんなと一緒になって無視したり、悪口を大声で言っていた。
転ばされたり、物を投げつけられる。
制服や体操服が教室のゴミ箱に捨ててあった。
その度に桜井さんの笑い声が聞こえた。


そして時々刃物のような鋭い目で、私をじっとり見つめている。






私はその目が嫌いだと思った。







放課後に担任の先生と廊下ですれ違った。
「あ、越野さん」
先生に呼びとめられ、立ち止まる。