とはいえ、りりの気配があると寝にくい。

いつもは隣にあったし、こう離れたところだと余計気になる。

座るりりはすごく眠たそうにしていた。

「一緒に寝るか?」

「…………うん」

多分、りりは分かっていない。

寝ぼけてあやふやな返事をしている。

魔界との時差がすごいらしく、何日も滞在して帰ってきたばかりのりりには辛いようだ。

りりは俺の毛布に入るとすぐ寝てしまった。

相当眠かったんだな。

寝返りを打つ度にドキドキしてしまった。

何回もあるから慣れているはずなのに、何だこの気持ちは。

りりが久しぶりだからか?

それとも、りりに触れなさすぎて感覚が鈍ったからか?

理由は何にせよ、心臓がうるさい。

こんな俺、どうかしてる。