俺は何をしていたんだろう。

いつものような朝なのにりりがいない。

そうか、ついに俺は呪いにかかったんだ。

だからこんな奇妙な世界にいるんだ。

それなら、りりは俺の記憶を見るのか。

せめて自分の口で言いたかったな。

りりに会いてぇな。

会って抱きしめてごめんって謝りたい。

俺は無力でバカでどうしようもない。

りりは許してくれるだろうか。

嫌われるだろうな。

俺が死ぬ数日前、レオンが俺の夢に出てきた。

「お前はあと数日で呪いにかかる」

「知ってるよ、そんなこと。だからさ、俺が死んだら俺の記憶をりりに見せてほしい」

「いいだろう」

そう会話した。

レオンは俺との約束守ってくれてるよな。