「これは玲音の記憶だ。見るといい」

私はレオンさんから封筒を受け取った。

封筒を開けると玲音の記憶が見えた。

ああ、玲音だ。

今にも涙が出そうだったが頑張って堪えた。

記憶の中の玲音は私の目を見て話してきた。

「これを聞いてるってことは俺はもうこの世にいないのかな。
ずっと言ってなかったけど、俺には呪いがかかっている。どうやら解けないようだ。
同居も俺のわがままで最期はりりと居たいと思ったからなんだ。
りりは嫌がると思うけど、俺はりりから離れたくない。閉じ込めて俺のものにしたいとずっと思ってきた。
でも、そう思うのも今日までだ。りりには幸せになってほしい。
今までありがとう。俺のそばに居てくれて。血を吸わせてくれて。見捨てないでくれて。

俺はお前を愛してる。」

こんなの………ズルいよ。

玲音はいつもズルい。

涙は止まることを知らない。

絶対に玲音の呪いを解いてやる。