・ ♡ ・ 「大丈夫?永遠と全然喋ってないでしょ」 次の日。放課後の教室にひとりで座っていると、真緒くんがやってきた。 『──何も言えないくらいの気持ちなら、諦めてよ』 昨日の莉緒ちゃんの言葉が忘れられない。 1日中考えて、悩んでいる私に真緒くんが声をかけてくれた。 真緒くんに心配かけてしまった。 「うん、ちょっと……」 「莉緒のこと気にしてるなら、気にしなくていいよ」 「え……」 誰もいない教室。 私の隣の席に座って、真緒くんが困ったように微笑む。