冗談はさておき。
(まぁ、実際に36歳まで妊活をしなかった理由はそれだけではないのです。のんびり構えていたのは事実ですが、外堀では、上司から妊娠を止められていたり、夫が乗り気でなかったり、と。いま流行りのなんちゃらハラスメントを私も受けていたわけです。それに乗っかって、美味しい仕事をもらったり趣味を楽しんだり、とメリットを享受していたのもまた事実なので訴える気もないけれど。これについてはまた別の章で書くかもしれません。)

いよいよ初診。
さっそく治療開始!…かと思ったら、そうじゃない。
初めの1ヶ月間は、「妊娠の妨げになる要素」がないか、子宮・卵巣あたりを中心に徹底的に調べられる。

・子宮頚ガンのスクリーニング
・クラミジア抗原検査
・子宮筋腫、子宮内膜ポリープ、卵巣腫瘍などが無いか
・基礎体温がちゃんと二層に分かれているか
・ホルモン検査(卵巣機能、排卵障害)など。

中でも、卵管の詰まりが無いかをチェックする「卵管造影検査」が地味に痛かった。卵管に造影剤を注入して(多分これが痛い)レントゲン撮影するやつ。例えるなら、重い生理痛、って感じでしょうか。

それから地味に辛いのが、毎朝、基礎体温を測って記録するという作業。コツコツと何かを継続するのがとても苦手な私にはこれが結構大変だった。

で、上に「1ヶ月間」と書いた通り、検査だけでも何せ時間がかかるんですよね。女性の月経周期が平均で28日としたら、その間の体温の分布を見ないといけないから。なんだかんだで初診は11月でしたが、本格的な治療をスタートできたのは年末だった気がします。

それから。
調べられるのは女性側だけではない。
不妊には男性側因子の可能性も考えられる為、通常は初診で精子の検査もされる、の、ですが。

夫、精子の提出を、拒否。(笑)

いや、分かるよ、嫌だよね。
なんかプラスチックの容器を渡されてこれに精子入れて渡してって、そりゃ嫌だよね。分かるけれども。
一応、調べてもらわないとさぁ、、、

世の中、これで夫婦喧嘩に発展するカップルも絶対いると思う。

そんな訳で、先生に空の容器を返して
「すみません、夫が精子の検査は嫌だと、、、」
と謝ると、
「ああ、そういう方多いんですよ。ま、いまはそれで良いですよ。また必要になったらお願いします」
と、笑顔で返された。

なんかなーー。女性だけが頑張れば良いってもんじゃ無いんだけどな。無いんだけど、結果論としてうちの場合は、私がプロジェクトリーダーにならないと何も前に進まなかった。夫婦仲が悪いわけではないけれど、この時点で、私は夫に一切期待をしなくなった。