いつか、きっと。

………………こんなことって。

この秘密は墓場まで持って行くはずだったのに。

誰にも知られないように、私の中で封印してきたのに。

これは私が犯した罪。

親友の未来と一緒に中学に通うという約束を破った。

そう、あのとき未来にした説明は口からの出まかせ。

お母さんからは、私が行きたい方に行っていいと言われていたのだから。

確かにお母さんとしては、Mアパートに住んでいる他の人たちと同じ中学に行ってくれた方が安心だとは言っていた。

だけど転校も急だったし、親友の未来と離れ離れになって寂しい思いをしてるだろうから、未来と一緒の中学に行っていいって言ってくれた。

私だってすんなりと進路を決めた訳ではなかった。

未来と一緒がいいなって気持ちだってちゃんと持ってた。

だけど、いつの間にか私の気持ちは変わってしまっていた。

『本当は小六の時から好きやったとやろ?』

ずっと気づかないフリをしていただけで、きっと未来が言うように中学生になる前から私は友也の事が好きだったのだ。

「そうね、未来の言う通りかもしれん。中学生になって友也のこと好きって気付いたけど、本当は中学生になる前から好きやったとかも。このことは誰にも言わずに私がずっと抱えたままでおるつもりやった。本当に、ごめんなさい……」

未来は私を睨み付けるようにして、表情を変えないまま私をずっと見ていた。

まさか未来に知られてしまうなんて思ってもいなかったし、ずっと隠したままでいられると思い込んでた。

「『ごめんなさい』で済むと思っとる?謝ればそれでいいんだ明日美は。明日美にとってはそがん大したことじゃなかろうけど、私にとっての中学生時代は辛いことばっかりやったよ。明日美がおってくれたらなって、何度思ったか分からん。私にとっては明日美のことが頼りやったとに……」

未来の声が弱々しく、震えている。

改めて私の罪の重さを思い知った。

あの時、約束破ってもしかしたら絶交されてしまうんじゃないかと不安だった私を許してくれたのは未来だったのに。

今まで罪の意識を私は忘れてしまっていた。