「ここ、ここー!」
階段を降りて上級生の教室で美菜子が指をさして立ち止まる。
「執事喫茶……?」
「うん、ちょっと気になっちゃって…」
私は普段から執事がついているから何も思わないけど、みんなは気になるものなのかな?
私たちのクラスほどではないけれど、店内は結構賑わっているように見えた。
「少し並ぶみたいだけど大丈夫?」
「うん、全然いいよ!」
これくらいの列ならそんなに時間はかからなさそうだし……
何よりも美菜子がすごく行きたそうだから。
美菜子と一緒に列の最後尾に並ぶ。
「ねぇねぇ、朝悩んでたやつって前に話してた有嶋先輩と関係あったりする?」
「えぇっ!?……あ、ごめんなさい」
不意をつかれて思わず大きな声を出してしまった。
前に並んでいた人たちも大きな声に驚いて振り向いていた。
驚かせちゃってなんだか申し訳ない。



