「菓乃ちゃーん」
「……げっ」
まさかの用事があったのは私らしい。
「げって酷いなぁ。そうそう、これから委員会だから呼びに来たんだよ」
「あれ、うそ…今日だっけ?」
すっかり忘れていた。
各クラスの進度を確認するために今日実行委員会の集まりがある。
そういえば、朝のホームルームで先生が言ってたっけ?
「もうすぐ時間だから一緒に行こう」
憂鬱だ。
サボるわけには行かず、しぶしぶ席から立ち上がる。
「美菜子、行ってくるね」
「うん、ふぁいとー」
衣装の続きは美菜子にお願いして、大河の後ろをついて行く。
廊下を歩いていても、大河とすれ違う女の子たちが揃いも揃って目をハートにしてキャーキャーと声を上げる。
「相変わらず人気者で…」
呆れモードでボソッと呟く。
「んー?菓乃ちゃん俺に嫉妬してくれてるの?」
「バッカじゃないの?褒めてすらいないから」
しっぽを振って喜ぶ犬のようにこっちを見てきたけれど、ガツンと言ってやったら、これまた犬のようにシュンと肩を落としていた。



