私たちは、その足で私の両親とお祖母ちゃんの眠るお墓に、浅葱さんの

運転する車で向かった。

私達が婚約したこと、これから二人で暮らすことを報告した。

翡翠は、長い時間手を合わせてくれた。

「何を話していたの?」

「これからは、俺が皆の分も幸せにするって話してた。」

真面目な顔でそう話す翡翠に、胸がドキドキした。


「よし、瑠璃の両親にも報告したし、新居に行くか」

「し、新居!?」

「一緒に暮らすって言っただろ。

 これからのことは、新居に行ってから話そう。」

そう言うと、私の手をひいて車に戻った。

車の中でも翡翠は私の体を抱き寄せ、片時も離そうとはしない

そんな姿に運転している浅葱さんが苦笑しながら呟く。

「翡翠様のそんな姿が見れるようになるとは嬉しい限りです」

「浅葱、黙れ・・」

そう言う翡翠も無意識だったようで、頬を赤く染めていた。

私は、そんな翡翠に愛されている喜びを感じていた。