家に帰ると、急いで夕飯の準備をして、テーブルで並んで食べた。

後片付けが終わり、リビングで寛ぐ翡翠の元に行くと、ギュッと

抱きしめられた。

「あ~、ずっとこうしたかった。瑠璃といられるなんて幸せ。」

「私も・・・」

「瑠璃、お待たせ。いろいろ準備ができたから、明日、俺と一緒に

 行って欲しい所があるんだ。」

「どこ?」

「俺の両親に瑠璃を紹介する。」

「ハッ!嘘、ホントに!」

「嘘じゃない、紹介したら、俺と一緒に暮らさないか?」

「い、いいの?」

「うん、実はもう部屋も決めてある。後は、瑠璃が来るだけ」

「そうなの!?私は、もう翡翠と離れたくない、だから・・

 よろしくお願いします。」

「よしッ!瑠璃、信じてついてこいよ」

「うん!」

久しぶりの翡翠の腕の中、明日への期待と不安を抱きつつも心地よい

眠りの中に落ちて行った。