目を開けると、あの鳥居の所にいた。
「瑠璃様、こちらです。」
促されるまま鴇くんの後をついていく。早く翡翠の顔が見たい。
翡翠の部屋の前に着き、襖を開けると布団に青白い顔で横になる
翡翠の姿が見えた。
「う、嘘・・・、なんでこんな事に・・」
涙を流す私に鴇くんが、私がいなくなってからのことを話してくれた。
「瑠璃様が元の世界に帰られてからの翡翠様は、私達の前では変わり
ないように見せていましたが、夜も眠れないようで、食事にも
あまり手をつけない状態でした。
実は、時々人間界に行き、陰ながら瑠璃様の様子を見守っていた
ようです。人間界から戻った時は、食事も睡眠もとれていたん
ですが・・・。
ここ最近、翡翠様を疎ましく思っている牛鬼という妖がこの妖狐の
里に悪さをしていて、その処理に追われて人間界に行く時間がなく
寝られなかったようで、そんな中、牛鬼に襲われてケガをしてしまい
ました。」
「瑠璃様、こちらです。」
促されるまま鴇くんの後をついていく。早く翡翠の顔が見たい。
翡翠の部屋の前に着き、襖を開けると布団に青白い顔で横になる
翡翠の姿が見えた。
「う、嘘・・・、なんでこんな事に・・」
涙を流す私に鴇くんが、私がいなくなってからのことを話してくれた。
「瑠璃様が元の世界に帰られてからの翡翠様は、私達の前では変わり
ないように見せていましたが、夜も眠れないようで、食事にも
あまり手をつけない状態でした。
実は、時々人間界に行き、陰ながら瑠璃様の様子を見守っていた
ようです。人間界から戻った時は、食事も睡眠もとれていたん
ですが・・・。
ここ最近、翡翠様を疎ましく思っている牛鬼という妖がこの妖狐の
里に悪さをしていて、その処理に追われて人間界に行く時間がなく
寝られなかったようで、そんな中、牛鬼に襲われてケガをしてしまい
ました。」