あやかし神社へようお参りです。②



 「あの御札、厄除けの御札じゃないですよね?」

 「……どうしてそう思ったの?」


 「“おっちょこちょいが原因なら”って、三門さん言っていました。そう言えば、なんだか違和感があったんです。他に原因がある言い方みたいだなって」

 「鋭いなあ」


 感心したようにそう言った三門さんは、続けて「大正解だよ」と笑う。社務所の棚の引き出しを引っ張り出して、そこから何かを取り出した。そして私の前に座って、それを畳の上に置いた。


 「人形(ひとがた)……?」


 人の形をした紙。薄い和紙でできているらしい。それこそ、アニメや漫画なんかで陰陽師が人差し指と中指で挟んで投げつけている、よく見るあれだった。


 「麻ちゃん物知りだね。今頭の中にこれが思い浮かんだでしょ」


 三門さんはくすくすと笑いながら、私が先ほど想像した通りの格好をした。人差し指と中指で形代を挟み、胸の前に構える。

 頭の中がすっかりばれていて少し恥ずかしかった。


 「うちは陰陽師とは違うからね。これは『大祓(おおはらえ)』という神事の時に使うんだ」

 「大祓……?」