あやかし神社へようお参りです。②





 「おーい、ちび」


 ヒトの世界では昼餉の少し後、妖たちはすっかり眠りに就いている時刻に少年はやってきた。布団の中ですよすよと眠る蛍雪に代わって六花が戸を開けた。


 「あ、ちびの兄ちゃんだ」

 「こんにちは、どうしたの?」

 「ちび、いる?」


 六花と少年の話し声に、蛍雪は布団から抜け出した。眠気眼を擦りながら六花の背中から顔を出す。


 「あ、やっぱりいたんじゃん。おいチビ、遊びに行くぞ!」

 「あそぶ……?」

 「おいおい、まだ寝ぼけてんのか? 寝坊助め、もう昼間だぞ!」


 六花の横をすり抜け蛍雪の手を取った少年は、勢いよく駆け出した。