「雪子。富岡のことだから、きっと心配しなくても大丈夫だよ! 前の日に親と喧嘩でもしたんじゃない? それで、地元の友達の家にでも泊ってたんだよ。サッカー部の人たち、登校してきたら聞いてみよう。ね? ていうか、そのうち富岡も学校来るでしょ!」 雪ちゃんを安心させるように背を擦った詩子が笑う。 学校に来たらひざ詰めで説教だね、と片目を瞑っておどける姿に、やっと雪ちゃんが小さく笑う。 そうだよ、と詩子に同調する私の声はいつも通りだっただろうか。