「忘れてたわけじゃないって、あの、ほら、じいちゃんの弟の孫の……夜ちゃん?」 「麻ちゃん!」 「そう麻ちゃん! いやあ、見ないうちにでかくなったなあ!」 頭をがしがしと撫でられて、思わず眉間に皺を寄せる。三門さんは額に手を当てて深くため息を吐いた。 健一さんがどういう人なのかがこの数分のやり取りでよくわかった。 「頼みますよ健一さん……」 「おう、任せとけ、大丈夫大丈夫!」 とんと胸を叩いた健一さんに、三門さんは頭を押さえて深く息を吐いた。