直球の愛の言葉に、いずみはがばっと起き上がる。

「わ、私も好きですって言ったじゃないですか。改めて言わなくても……ってか、言われたら、嬉しいですけどっ。なんか、その……」

勢いがどんどん落ちていく。彼女は顔を真っ赤にして、最後には絞り出すような声を出した。

「……恥ずかしいです」

「うん。俺もだ。だが言葉を尽くせと、先人は言うからな」

アーレスは微笑むと、いずみの唇を指で撫でた。

「キスをしてもいいだろうか」

「……真面目!」

思わず口をついて出たいずみの感想に、アーレスは出方を間違えたと不安になる。しかし彼女は、恥ずかしそうにしながらもアーレスに向かって手を伸ばした。

「了解なんて取らなくても、私達、両思いなんでしょう? お好きなときにしてください。私もずっと、したいと思ってました」

許可を得て、アーレスは自分の理性が崩れていくのが分かった。
柔らかい唇に触れ、いずみの体を抱き寄せる。

「……ん、ふっ」

呼吸させる間もないくらいに、唇を重ねては吸い、舌先でその入り口をつつく。
恥ずかし気に薄く唇を開けた瞬間に、舌をねじ込み、彼女の中を味わう。

これまで、特別女性と触れ合いたいと思ったことはなかったが、イズミに触れているのは気持ちがよく、体の中が満たされていくのを感じる。

ずっと乾いていた彼は、ひとたび水を得て、その欲求を止めることができなくなってしまった。