「聖女は何を作ってたんだ? いいにおいがしていたけど」
「アーレス様のお食事よ。消化のいいものを食べさせたいって言って」
「へぇ。アツアツじゃん。団長もやるなぁ」
それはエイダも思う。あの堅物な騎士団長とうまくやれる女性なんているのかしらと思っていたけれど、聖女はなかなかに献身的だ。
「エイダ、これ、奥方のところに持って行ってやれ?」
「え?」
「あの人、自分の飯のことはすっかり忘れていたみたいだぞ」
「ああ。ほんとね」
父親から、料理ののった盆を押し付けられ、エイダは渋々頷いた。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…