極愛恋情~敏腕CEOに愛し尽くされています~

 私がかけ布団に片足を入れた瞬間、織はベッドに膝を乗せた。スプリングが沈む音に、ドキリとする。

 固まっている間にも、織は早々に布団にもぐった。
 一緒に寝ることにまだ慣れない私がもじもじしていると、大きな手が私の頬に添えられる。

「ほら。早く」

 織がかけ布団を浮かせ、私を誘導する。私はおずおずと招かれるように、布団に身体を入れた。

「失礼します……」
「どうぞ」

 くすくすと笑っている織の喉ぼとけが目の前だ。

 いつからこんなに骨ばっていたんだろう。
 喉も腕も、肩も手も、私の身体とは違いすぎて、いっそう男の人を感じる。

「麻結」
「な、なに?」

 織の喉元が上下したかと思えば、自分の名前が呼ばれてびっくりする。慌てて目線をずらし、さりげなく距離を取った。

 すると、身体を引き寄せられ、一瞬でまた織の懐へと戻ってしまった。

 織は子どもでも寝かしつけるかのように、私の背中をトントンと軽く叩く。

「ゆっくり寝ろよ」
「……うん」

 織の温かさを全身で感じ、眠りに就く瞬間は至福を感じる。

 三日前までひとりで寝ていたことを、すっかりと忘れてしまいそうなくらい、私は織の腕の中が居心地よかった。