極愛恋情~敏腕CEOに愛し尽くされています~

 混乱して言葉が出て来ない。涙目で訴えると、織は隣に横たわり、私を抱き寄せた。

「ちょ、し、織っ」
「具合悪いのに、乱暴にしてごめん」

 ふいうちの気遣いに拍子抜けして、離れるタイミングを失う。

 そういえば、織は私がお酒で気持ち悪くなっているって気づいてくれていた。
 席も離れていたのに。

 もしかして、ずっと私のこと気にしてくれていた……?

 胃がぐるぐるして気分が悪かったのも、織の言動に振り回されているうちにどこかへいったみたい。

「もう大丈夫だよ」

 織の胸に顔を埋めたまま、つぶやく。

「それならよかった」

 さらに抱きしめる腕に力を込められ、完全に捕まってしまう。
 織の匂いに包まれて、思わず私も織の背中に手を回した。

「もうちょっとだけ、このまま」

 織が甘えるように、私の旋毛に向かって言葉を落とす。
 なんだか小さいときの織を思い出して、つい織の頭を撫でていた。

「……まだ子ども扱い?」
「え! いや、そういうつもりじゃ……ひゃっ」

 すると突然、織が身体のラインをなぞるように手を動かし始める。
 私はびっくりしたのと、くすぐったいのとでまともな声を出せない。