極愛恋情~敏腕CEOに愛し尽くされています~

 織がフランスにいたときのメッセージは、本当に生活の中の些細な会話。

 【おはよう】だけのときもあれば、【今日のランチ】って画像付きのメッセージをくれたりした。

 日課みたいなものだった。
 織からの連絡は生活の一部で、空気のように当たり前にある存在。

 それが変化するときなんて、想像もしなかった。

【俺、本気だから。明日も仕事頑張って。おやすみ】

 昨夜織から届いたメッセージ。

 考えごとをしながら髪を整え終えた私は、スマホの中の文字を見た。一夜明けた今も胸がざわめく。

 織が本気? それって、やっぱり特別な意味合いだよね。
 信じられない。

 だって、物心ついたときから、ずっとそばにいた。
 じゃあ、いつから? なんで今?

 環境の変化には順応できるほうだと思っていたが、案外そうでもないと気づかされる。
 たった数文字だけで、こんなに心を揺さぶられるなんて。

 スマホをカバンの奥に入れ、気を引き締めなおす。

 とりあえず仕事! 個人の問題は後回し!

 私は自分に強く言い聞かせ、家を出た。