極愛恋情~敏腕CEOに愛し尽くされています~

「あの熱烈なラブレターを受け取ったのが俺でよかった」
「ラ、ラブレターって!」
「違うの?」
「や、違うでしょ!」

 あながち外れてもいない気もしたけれど、今の織にそんなふうに言われると変に意識しちゃうし。

 気恥ずかしくて俯くと、織がぽつりとつぶやく。

「まあ、どっちにしても、これが届いた先が俺のところでよかったよ。俺以外の誰かに送るなんて、想像するだけで面白くないし」

 ちらりと織を窺う。冗談かと思ったのに、目が座っていて本気で不機嫌そう。

「ね、ねえ。織、やっぱりなんか変じゃない? 昨日だって、く、く、口説くとかなんとか……」

 この話題に触れるべきか迷っていたけれど、耐え切れず零してしまった。

 私の言葉を聞き、織はにっこりと満面の笑みを浮かべる。

「麻結は、今まで俺のことどう思ってた?」

 心臓が一度大きく跳ねた。
 目の前の織は、変わらずにこやかなのに、どこか圧を感じる。