極愛恋情~敏腕CEOに愛し尽くされています~

【瀬越さんに内示が出ました。異動先はwoman crashウエディング部門。短期間のフランス出向有(日程未定)。業務内容はwoman crashウエディング部門マーチャンダイザー兼Sakuraデザイナー佐久良織氏のフォロー】

「ウエディング部門なんて、全然知らなかったし」
「あれ、やっぱりソフィーがモデルしたのが反響すごかったみたいだよな。だから、起ち上げたらしい。で、俺のところにまた依頼がきたってわけ」
「え! じゃあ、織がウエディングドレス作るの?」

 織が仕事でレディースのものを手がけるならうれしい。

「まあ、デザイン提供ってところかなあ。麻結の会社には悪いけど、こっちも忙しいから。でも佐渡さんがいるから俺は心配してないよ」

 織は笑って言うと、再びアクセルを踏んだ。

「だけど私が織の……って。こんな都合のいい辞令、織が一枚噛んでるとしか……」

 正直、織と一緒に仕事ができるなんて飛び上がりたいほどだ。

 もともと前回のM-crash監修の件だって、私の発案だったし。
 あのときは直接関われなかったから。

 でも、もしも今回の話が偶然ではなく故意に謀られたものなら、素直に喜べない。

 私が複雑な心境でいると、織は真面目に答える。

「本当だって。まあ、ひとつ条件は出したけど」
「条件?」

 訝しい顔で聞き返す。

 返答の内容次第では、いろいろと考え直さなければならないかも……と思っていたら織が言った。