そして私は今、ウエディングドレスのまま、車に揺られている。ドライバーもまた、スーツ姿だ。
「もう信じられない! 急にあんな……」
織がソフィアさんの式のあと、少しの時間貸してもらえるように以前から交渉していたらしい。
昔はそんなに行動的なタイプではなかったくせに……と口を尖らせる。
「しかも、着替えもせずに帰るなんて!」
そう。さらに、あのあと着替えさせてもくれず、そのまま車に押し込められたのだ。
織は満足げにハンドルを握りながら答える。
「だって、もったいないだろう」
「そりゃあ、確かに織は作るのが大変だったんだろうけれど……」
「いや、そういう意味よりは、念願叶って麻結が俺のウエディングドレスを着てくれているんだから、もっとゆっくり見たい」
流し目で言われた言葉に、ドキッとしてなにも言い返せない。
私は動揺を隠しつつ、話題を変えた。
「そうだ! さっきハンナさんから聞いたし、ちょうど日本からもメールが来たんだった」
大事な話があったのに、それすらも忘れさせられるようなサプライズが待っていたものだから、今になってしまった。
私は後部座席の足元に置いたバッグを手繰り寄せ、スマホを取り出す。
ハンナさんに着替えさせられたときに受信したメッセージをもう一度開き、織の横顔にずいと近づけた。
「これ! 知ってて言わなかったでしょ」
織はちょうど信号で車を停めたタイミングで、スマホの画面をチラ見する。
「いや? それは俺の知らない内容だよ」
「嘘だあ!」
メッセージを送信してきたのは、私の上司から。
そして、驚くべきなのは内容だ。
「もう信じられない! 急にあんな……」
織がソフィアさんの式のあと、少しの時間貸してもらえるように以前から交渉していたらしい。
昔はそんなに行動的なタイプではなかったくせに……と口を尖らせる。
「しかも、着替えもせずに帰るなんて!」
そう。さらに、あのあと着替えさせてもくれず、そのまま車に押し込められたのだ。
織は満足げにハンドルを握りながら答える。
「だって、もったいないだろう」
「そりゃあ、確かに織は作るのが大変だったんだろうけれど……」
「いや、そういう意味よりは、念願叶って麻結が俺のウエディングドレスを着てくれているんだから、もっとゆっくり見たい」
流し目で言われた言葉に、ドキッとしてなにも言い返せない。
私は動揺を隠しつつ、話題を変えた。
「そうだ! さっきハンナさんから聞いたし、ちょうど日本からもメールが来たんだった」
大事な話があったのに、それすらも忘れさせられるようなサプライズが待っていたものだから、今になってしまった。
私は後部座席の足元に置いたバッグを手繰り寄せ、スマホを取り出す。
ハンナさんに着替えさせられたときに受信したメッセージをもう一度開き、織の横顔にずいと近づけた。
「これ! 知ってて言わなかったでしょ」
織はちょうど信号で車を停めたタイミングで、スマホの画面をチラ見する。
「いや? それは俺の知らない内容だよ」
「嘘だあ!」
メッセージを送信してきたのは、私の上司から。
そして、驚くべきなのは内容だ。



