織がいる制作室へ戻る。腕時計を見ると、もうすぐ十一時になりそうだ。
この調子だと終電は間に合わないかな。一緒にタクシーで帰ればいいか。
電車の時間を気にしなくていいと決めたら、私は織に声をかける。
「織……? 少し休まない?」
「ああ」
私は織を連れて、すぐそばのリフレッシュルームへ移動した。自動販売機で飲み物を買って、近くのテーブルに向かい合って座る。
織は佐渡さんと作業を交代してから、一切喋らなかった。
それが織の仕事のスタイルなのだと思って私もなにも言わずに黙っていたせいで、なんだか妙に緊張する。
私は両手を添えたアイスココアを見つめたまま、切り出した。
「ソフィアさんって情熱的な人だよね! 織を追ってウエディングドレス着たいだなんて。あんなにまっすぐぶつかってこられたら、織もソフィアさんの気持ち無視できないよね」
うっかり、会話に困って微妙な話題を出してしまった。すると、織はコーヒーをこくっとひと口飲むだけでなにも答えない。
気まずい雰囲気に胸が重く暗くなる。
さっき、佐渡さんは私のためにっていうような話をしてくれたけど、だんだんと自信がなくなっていく。
そして、ついに私はぽつりと本音を零した。
この調子だと終電は間に合わないかな。一緒にタクシーで帰ればいいか。
電車の時間を気にしなくていいと決めたら、私は織に声をかける。
「織……? 少し休まない?」
「ああ」
私は織を連れて、すぐそばのリフレッシュルームへ移動した。自動販売機で飲み物を買って、近くのテーブルに向かい合って座る。
織は佐渡さんと作業を交代してから、一切喋らなかった。
それが織の仕事のスタイルなのだと思って私もなにも言わずに黙っていたせいで、なんだか妙に緊張する。
私は両手を添えたアイスココアを見つめたまま、切り出した。
「ソフィアさんって情熱的な人だよね! 織を追ってウエディングドレス着たいだなんて。あんなにまっすぐぶつかってこられたら、織もソフィアさんの気持ち無視できないよね」
うっかり、会話に困って微妙な話題を出してしまった。すると、織はコーヒーをこくっとひと口飲むだけでなにも答えない。
気まずい雰囲気に胸が重く暗くなる。
さっき、佐渡さんは私のためにっていうような話をしてくれたけど、だんだんと自信がなくなっていく。
そして、ついに私はぽつりと本音を零した。



