「じゃあその努力、なおさら無駄にしないように頑張らないと」
不思議。織ならなんとかしてくれるって思える。
「昨日、ソフィーに話は聞いていた。麻結のデザイン画も頭に鮮明に入っていた。だから、直接知り合いに掛け合って生地を送ってもらっていたんだ」
織が流暢に話をしながら、いつの間にか入り口近くに立てかけてあった細長い箱に手を伸ばした。
中にはロール状の真っ白な生地。
真っ先に反応を示したのは佐渡さん。
「それってミカドシルクじゃ……」
「正解。ミカドシルクって福島で作られたんだよね。アヴェク・トワも福島の繊維会社から仕入れたりするから。今回、ズルイけどアヴェク・トワの名前出して対応してもらった」
佐渡さんのあまりに驚いた様子に私は戸惑う。
きっとそれだけ価値のある生地なのだろうと察したときに、佐渡さんが私に説明をしてくれる。
「ミカドシルクって、ウエディングドレスの素材で使われるシルクの中でも高級なものなんだ。だから『皇』って言うらしい」
織もそれに頷いた。
「ハリがあって、ほかの生地には出せない光沢感もある。あの部分にぴったりだ」
〝あの部分〟というワードにピンとくる。バックのデザイン――羽だ。
織は私と目を合わせると、僅かに微笑んでミシンの前に座った。
不思議。織ならなんとかしてくれるって思える。
「昨日、ソフィーに話は聞いていた。麻結のデザイン画も頭に鮮明に入っていた。だから、直接知り合いに掛け合って生地を送ってもらっていたんだ」
織が流暢に話をしながら、いつの間にか入り口近くに立てかけてあった細長い箱に手を伸ばした。
中にはロール状の真っ白な生地。
真っ先に反応を示したのは佐渡さん。
「それってミカドシルクじゃ……」
「正解。ミカドシルクって福島で作られたんだよね。アヴェク・トワも福島の繊維会社から仕入れたりするから。今回、ズルイけどアヴェク・トワの名前出して対応してもらった」
佐渡さんのあまりに驚いた様子に私は戸惑う。
きっとそれだけ価値のある生地なのだろうと察したときに、佐渡さんが私に説明をしてくれる。
「ミカドシルクって、ウエディングドレスの素材で使われるシルクの中でも高級なものなんだ。だから『皇』って言うらしい」
織もそれに頷いた。
「ハリがあって、ほかの生地には出せない光沢感もある。あの部分にぴったりだ」
〝あの部分〟というワードにピンとくる。バックのデザイン――羽だ。
織は私と目を合わせると、僅かに微笑んでミシンの前に座った。



