「Hello!」
つばの広い帽子とサングラス姿の彼女は、まずサングラスを外して笑顔を見せた。
ソフィアさんの来訪に、全員の雰囲気が緊張で強張るのを感じる。
「約束の日ね。あれ? シキはいないの?」
部屋をきょろきょろして放った一声に、私は思わず俯く。
やっぱり彼女の第一の目的は織なのだ。
「佐久良さんは別件の仕事を依頼しておりまして……」
部長がやんわりと説明すると、ソフィアさんは明らかにがっかりした様子で小さな息を吐く。
「ふーん。そう。じゃあ、ソフィーにデザイン見せてください」
生唾を飲んで喉を鳴らす。いよいよだ。
私のイメージを佐渡さんが忠実に描いてくれたもの。これがどうか欠片でもいいから彼女の心を惹きますように。
「こちらです」
私はソフィアさんにスケッチブックを開いて渡した。
ソフィアさんは、これまでにないほど真剣な眼差しでデザインを見ている。心臓がバクバク騒ぎすぎてどうにかなってしまいそう。
不安でいっぱいになっているところに、佐渡さんがスッと横切っていった。そして、ソフィアさんの元で足を止めると、なにかをスケッチブックに重ねた。
私はそれを凝視する。
「申し訳ありません。忘れていました。これをもって、デザイン完成形です」
佐渡さんが淡々と補足し開いたページに重ねたものは、昨夜私が書き足した〝羽〟の部分。
私がソフィアさんを頭に思い浮かべたとき、彼女は本当に綺麗な容姿で無垢な笑顔をするから……天使みたいに思えて。
金色の髪とともに、ふわりとした羽も軽やかに揺れるようなドレスを……。
そう考えて、背中のちょうど肩甲骨のあたりから羽が生えたように錯覚する、引き裾のトレーンと馴染むようにあしらったフリルのデザインを描いた。
後ろ姿も美しく神々しく見える、ソフィアさんだけのウエディングドレス。
つばの広い帽子とサングラス姿の彼女は、まずサングラスを外して笑顔を見せた。
ソフィアさんの来訪に、全員の雰囲気が緊張で強張るのを感じる。
「約束の日ね。あれ? シキはいないの?」
部屋をきょろきょろして放った一声に、私は思わず俯く。
やっぱり彼女の第一の目的は織なのだ。
「佐久良さんは別件の仕事を依頼しておりまして……」
部長がやんわりと説明すると、ソフィアさんは明らかにがっかりした様子で小さな息を吐く。
「ふーん。そう。じゃあ、ソフィーにデザイン見せてください」
生唾を飲んで喉を鳴らす。いよいよだ。
私のイメージを佐渡さんが忠実に描いてくれたもの。これがどうか欠片でもいいから彼女の心を惹きますように。
「こちらです」
私はソフィアさんにスケッチブックを開いて渡した。
ソフィアさんは、これまでにないほど真剣な眼差しでデザインを見ている。心臓がバクバク騒ぎすぎてどうにかなってしまいそう。
不安でいっぱいになっているところに、佐渡さんがスッと横切っていった。そして、ソフィアさんの元で足を止めると、なにかをスケッチブックに重ねた。
私はそれを凝視する。
「申し訳ありません。忘れていました。これをもって、デザイン完成形です」
佐渡さんが淡々と補足し開いたページに重ねたものは、昨夜私が書き足した〝羽〟の部分。
私がソフィアさんを頭に思い浮かべたとき、彼女は本当に綺麗な容姿で無垢な笑顔をするから……天使みたいに思えて。
金色の髪とともに、ふわりとした羽も軽やかに揺れるようなドレスを……。
そう考えて、背中のちょうど肩甲骨のあたりから羽が生えたように錯覚する、引き裾のトレーンと馴染むようにあしらったフリルのデザインを描いた。
後ろ姿も美しく神々しく見える、ソフィアさんだけのウエディングドレス。



