部屋のドアをノックする音がした。


「伯父ちゃん、お話し終わった? 」

 優弥がやって来た。


「伯父ちゃん、警察ごっこやろう」


 ドアの向こうで優弥が言った。


「優弥はすっかり警察ごっこに、はまっちゃっているんだ」

「将来は警察官かな? 」

「さぁ、子供の夢はコロコロかわるからな」

「子供かぁ・・・」



 ドアを開けて羽弥斗は優弥を抱き上げた。


「優弥、お前警察官になるのか? 」

「そうだよ! 警察官になって、この町護るんだ」

「そうか」

「伯父ちゃん警察官だったんでしょう? 」

「ああ、昔の話だけどね」


 優弥を抱いてご機嫌の羽弥斗。

 そんな羽弥斗を見ている幸弥。