【全巻完結】愛は惜しみなく与う①


ほんまに…
この2人の子供やったら幸せやろな


「あら、あたし達には子供がいないから、杏ちゃんなら大歓迎よ」


そう抱きしめられる。幸せ


「あ、そうそう!帰り気をつけるんだよ」

「なんでですー?まだそんなに暗くないのに」

「いや、なんか今日はこの付近にガラの悪い人たちがウロウロしてるからさ」


そーゆう気をつけて、か

「おじさんありがと!気をつけます」

おじさんじゃなくて、お兄さんと言え!とゲラゲラ笑っておじさんは帰っていった。


あたしもそろそろ上がりの時間だな


「杏、1人で帰れるか?」

「店長!大丈夫よ!あたしこう見えても結構逞しいんだから」


じーーーっと数秒見つめたあと、あんな重たいケース運べるんだもんな。大丈夫か

と、からかってきた

まぁ、大丈夫。あたしは

裏口にゴミをまとめて捨てようとしたとき、おかしなことに気づく。


「千恵子さーん?ここに置いてた掃除セットどこにあるか、わからはります?」


あれれ?箒とちりとりのセットがなくなっている。
おかしいな…