【全巻完結】愛は惜しみなく与う①


そして嬉しいことが起きた


「杏ちゃんも新作づくり手伝ってみない?」

「え!?!?いいんですか??」


マドリカの新作ケーキの案を考えたり、試作したりさせてもらえることになった。
嬉しい

あたしも将来ケーキ屋さんとかしてみたいな

なんて淡い期待を抱く



10時のオープンと共に、今日もたくさんお客さんが来てくれる。
あたしのことを覚えて話しかけてくれる人も増えてきた。

あったかい場所だな


お昼休憩に、千恵子さんの手料理を食べる。
とても美味しい。あたしも一人分でも頑張って色々作ろう。

そして今日は夕方まで働く。

今日は月曜日。本来なら学校へ行かなきゃいけない日だが、あたしには関係ない。

とりあえずお金は貯めていかなきゃいけないし、授業料もあるし…

志木が毎月振り込んでくれる、莫大なお金は手をつけていない。

いつかそっくりそのまま返してやる



「ふぅーーー疲れた」


今日はとっても忙しかった。


「杏ちゃん、もうここの看板娘だな!千恵子さんの子供みてーだわ」


常連のおじさんの嬉しい言葉