その時携帯が震えた

そこには志木の名前が…

「なに?」

『杏様、おはようございます。ご無事でスカ?』

「え?無事やけど、なんで?」

『いや…連絡が返ってこないんで』

あ、そーいや昨日のやつ無視してたな

「ごめんごめん。でも過剰になりすぎやで。あたしは大丈夫。平和にやってるよ」

『今から学校ですか?』

「うん、そーそー!ご飯食べてた」

…ごめん!嘘つくけど許せ、志木

『あの…杏様?』

「なに?」

『蘭様の手術が無事終わりました』

「あんた、それが本題やろ?」

『すみません…』

「で、あの人はすぐ退院するん?あたし帰ったほうがええやろか」

『いえ。ちゃんと留学していると伝えています。』

「助かる。巻き込んでごめんな、志木」

『あなたが決めた事なら、私は何でも手伝います。いつでもあなたの味方ですから』

「ふふ。ありがとう。なぁ志木」

『何でしょう?』




「あの人はあたしの話してた?」




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