【全巻完結】愛は惜しみなく与う①


教室に帰ってさらに衝撃的な事を聞いて、頭が回らなかった。


5時間目は担任の授業
一応泉が怒るから、みんな授業は聞いてるしメモも取る。
赤点だと喧嘩させないんだとさ


そんな担任は、朝は居なかった


「すまんすまん!今日は彼女と朝までいて、俺と昼出勤だったんだわ」


「神田きもーーー」


担任は神田。泉が最初2年だった時の担任らしい。まぁ不良高校によくいる、不良に理解のある先生だ


「あれ?泉もいるじゃん!結構揃ってそうだし久しぶりに出欠でもとるかな」


神田はそう言い、名簿にチェックを付ける



ま、珍しく全員いる


「まーーた長谷川は休みか」


長谷川とは、このクラス唯一の女。一年の時は登校していたらしいが、きっとこの強烈なクラスになったせいで、来なくなったみたいだ

学校側も配慮してやれよ


「それに、峰岸ちゃんも一回も登校しないし、暑苦しいクラスのまんまだなー」


神田はトントンと名簿のファイルを机にぶつける



ん?


あれ?今なんて言った?

俺がそう声を上げる前に、泉が大きな声を出した