【全巻完結】愛は惜しみなく与う①


「バイトって夕方からだろ?なら学校終わってからでいいんだな」

「いやー…そうでもないみたいで」


慧は苦笑いをして衝撃的な事を告げる


「杏ちゃんさ、北蓮見の生徒なんだってさ」



………えーーーーーーーー!?!?!!!


「は?待てよ。あんな奴いたか?てゆうか…なんでまたココなんだよ」

「んーー泉いわく、この春から通うはずらしいんだけど、来てないみたい。転校生の話なんてあったかな」

「……俺らが知らねーだけ?」

「後、ココがどんな学校か分かってないみたい。関西から来た子だし、烈火のことも知らないみたいだから、しょーがないのかも知れないけど」


いや、そうだとしても


「他にあるだろ」


あいつの保護者はどーしてんだ?こんな高校に娘が入るなんて、考えただけでも嫌だろ


「蓮太郎さんが転入許可したんだってさ」


……あの人の事だ。きっと可愛いからとか、そんな理由で許可したに違いない。


北蓮見の周りにも普通の高校はある。あの女の家から少し離れるが、通えない距離ではない。