【全巻完結】愛は惜しみなく与う①

案の定、泉はチラッと響を見て、うるさいとだけ言い、机に伏せてしまった。

え、どーゆう反応?


やっぱりその機嫌の悪さはあの女のせい?



「泉?来て早々寝るのは辞めてもらっていいですか?起きて。黒蛇と帝王が動いてるんです」


そうだ。もう抗争は始まってる。
水面下で各チームは動いてるんだ。

拳を握る


やっと…ようやく胸張って泉と並んで喧嘩できるんだ


「そーだぞ!てめぇ寝るな!作戦練るぞ」

泉に飛びかかる

だって大事なスタートだぜ?随分泉を待たせてしまったけど。


「朔、重いぞ」

メリメリと引き剥がされる


「帝王は放っておいていいだろ。勝手に自滅するだろ」

「まぁそれもそうですが、ウロチョロされても目障りだと思うんですが」


泉がだるそうに身体を起こして話に加わる

泉の周りには全員が集まり、一言一句聞き逃さないように前のめりになる



「フッ。そんな必死にならなくても。あとでまとめて新から連絡させるから、昼休みなんだし飯を食え」


泉は、教室に来て今日、初めて笑った