【全巻完結】愛は惜しみなく与う①

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「あ!泉きたよ!」

響は教室の窓から泉が歩いて学校に来たのを見つける。
そうか。バイクは今日は取りに帰ってないんだな


「昼休みに出勤とは、うちの総長さんは偉い御身分やねー」


ま、昼に来ただけマシか。
今日はもう少し早く来ると思ったけど、あの女がなかなか起きなかったのか…
はたまた話し込んだのか…

泉が女と話してるなんてあんまり想像できねーけど


「朔!泉きたし、席替えしようぜ!」

「はー?面倒だろ。俺後ろのままがいい」


響は席替えを要求する。ようやく泉と同じクラスで授業を受けれて嬉しいんだろうけど、泉と隣にならないからか、毎週のように席替えをしている。


「響?泉が嫌がりますよ。せっかく窓際の後ろの席になったのに」


えーー!とぶーたれる
ま、俺も嬉しいけど。
泉と同じ教室で授業だなんて、それだけで学校来る意味になる。


「あーあ!さっきまで杏ちゃんと居たのかー!いいな!泉だけずるい」


慧は少し離れた席で新と話している


教室は常にガヤガヤうるさい