【全巻完結】愛は惜しみなく与う①

危ない危ない
頭がトリップしとったわ


「ごめんごめん。ちょっとボーッとしてた、寝すぎたかな」

ま、あながち間違いではない。
寝すぎたせいで朝方あんな夢みたんやし、今日からはいつも通り寝よう

ならいいけど

そう言って泉はソファーに腰をかける


その隣をボン!と叩く

座れってこと?
そろりそろりと隣に腰をかけると言ったんた



「杏、高校通えよ」



え…


「お前昨日、助けてくれたろ。見ず知らずの俺を。だから俺も、お前を救ってやるよ」


な、に…言うてんんの?

あたしを救う?


「あたし別に困ってないで?助けたお礼なら、さっきのフレンチトーストでええよ。充分」


ほんまにフレンチトースト美味しかっしそれでええよ

やから…


これ以上…あたしに


「は?その面してよく言う」


少し遠慮がちに泉はあたしの手を取る


お願いやからあたしに…



「なんでそんなに哀しそうなんだ?」



優しくなんかせんといて…