「…あんた泉の女だろ?ようやく見つけた、あいつの弱みだ。簡単に帰らすわけにはいかない」
あたしの腕を掴み近くの椅子に無理矢理座らせる
その向かいに男も座りこちらをじーっと見る
起きてるのバレたら不意打ちもクソもあらへん。どないしよ…
「……お前、あれか?烈火に入った女か?」
え?その説は無くなったんじゃなかった?泉の女、それに烈火に入った女は別って…ゆうてへんかった!?
黙るあたしに男は少し笑っていった
「普通の女なら、こんな状態テンパって正常な判断できないし、泣いて喋れねーよ」
…そうか
女の子は泣くんか
いや、あたしだってテンパってるで?
「もしそーやとして、あたし拉致って何したいん?」
「復讐。それだけだ」
そう言った男の声はとても冷たかった
復讐…
復讐にとらわれたものは、逃れられない
あたしがそうだから
復讐を果たせたそのとき
自分の存在価値も消えてしまいそうだ
それでも、成し遂げたい復讐があたしにもある
北と東の戦いが始まる…



