「俺はただ、烈火のメンバーとして、杏が好きだし、これから守ってやりたいと思う」
今はこれしか言えない
杏は2年後、決められた人と結婚しなければいけないと言っていた。
それは慧にも言えない
でも
いつか全てから奪ってやりたいと思う
「……曖昧だね。本当の気持ち言っていいんだよ?泉はずっと我慢してたんだから」
ムッとしていたのに急に優しく笑う慧
友達なんだから、せめて気持ちを隠すことは辞めてくれよ。そう言った
「悪りぃ。好きだけど、でも…伝えるつもりはない。これが今の気持ちだ」
好きだよ
初めて出会ったあの日から
何もかも…どんな仕草もどんな表情をしていても…いまは自分でも驚くほどに愛おしいよ
でもこれは
俺だけが知ってる気持ちだ
慧は、じーーっとこちらを見ていたが、急に枕を放り投げてきた
反射的に避けたが…急になんだ
「ずるいよ。泉はズルい!!」
「何が?」
「泉だっておんなじだ!杏ちゃんと…自分が我慢すればいいって思ってる!」
……!!!



