【全巻完結】愛は惜しみなく与う①


新にも後で伝えると、いいんじゃないですか?と言いすぐに烈火のメンバーに伝わるようにしてくれた

「なぁ泉?」

みんなが寝静まったときに、慧の声がした

起きてたのか

少し考え事をしてなかなか寝付けなかったが、慧も起きてるようだった


「どうした?」

「聞きたいことあってさ」


余ってる部屋で俺と新と慧、もう一部屋で、朔と響が寝ている

新は今日は、父親が夜勤らしく、弟のために家に帰った


だから今は俺と慧だけ


「聞きたいことって?」


なんだか…少しわかるような気がする。勘だけど…な



「泉は、杏ちゃんの事好き?」


…やっぱりな


「あぁ好きだよ。みんな杏の事好きだろ?」


「違うよ…そういう意味の好きじゃなくて、恋愛として、好きかってこと」


いつになく真剣な顔の慧。慧は杏のことが好きなんだと思う。もちろん一人の女の子として

俺は?

俺は…


杏を東堂財閥から救えたら…好きだと言いたい。けどそれまでは…

伝えることが杏への重みになる

だから今は気持ちに蓋をする