「何ボサっとしてんだよ!喜べよ」
朔が1番に声を出す
「杏ちゃん、固まってるよ?」
慧は優しくこちらへおいでと、手を動かす
「杏!!お前んところのケーキだぞ!」
響はマドリカのケーキを両手に持っている
「お腹が空いたんで、はやくこちらへ」
エプロンを着た新が声をかけてくる
そして
「杏の歓迎会だ」
泉はそう言い、こいよ。 と手を差し伸べる
「歓迎会?学園祭の打ち上げじゃなくて?」
「あ?この字が読めねーのかよ!」
汚い字だが、倉庫の奥の壁に『杏の歓迎会だ』と書いてある
アホやろ…
びっくりしたやん
何あたし泣いてんねん…
「アホやなぁ。歓迎の" 歓 "っていう字が、観光の" 観 "って字になっとんで」
目をゴシゴシしてから朔を見て言う
あれはきっと朔の字だから
杏の観迎会
違和感気付きぃや
嬉しくて涙もでたけど、笑いがとまらへんかった
「みんなありがとう」
まさかこんな事してくれるなんて、想像もしてなかった



