バイクに跨ったところで電話が鳴る
「ん?あぁ…わかった」
泉はそれだけ言って電話を切った
「もう倉庫来ていいだってさ」
後ろを振り返る泉の金髪がふわりと風になびく
19時までくるなと言われていたが、もう用事が終わったらしい
大人しく後ろに乗る
今日は寝たくないな…なんて思ってしまった。
きっと夢を見るから
何も考えたくないから、みんなで倉庫に居たかった。何も悩まなくて済むから
「杏?寒くないか?」
今日は日中暑かったのに、日が落ちてくると少し肌寒い。でも泉にくっついてるから温かい
泉の方が半袖やし寒そうやけど
まぁ泉の上着は、あたしの膝にかけられてる。だからあたしは寒くない
そんなこんなしていると倉庫に着く
いつも外からでも騒がしい倉庫は
シーーーンとしていた
「え?なんかあった?」
「…静かだな」
静かだな、ちゃうわ!物音ひとつせーへんし、倉庫の灯りもついてない
「あたしらおらん間、なんかあったんやわ」
明らかに倉庫の雰囲気はおかしい



