【全巻完結】愛は惜しみなく与う①



「杏がいなきゃ、ポーカー全敗して、喧嘩でもポイントひっくり返せなかったし」


まさか杏ちゃん以外、ポーカーできないとは思わないからと笑っている

あたしおらんかったら、今年ZAQ勝ってたってこと?烈火の先輩の愛の鞭のせいで…

ま、勝ったしええか


「ねねね!杏ちゃん、あんな技どうやって覚えたの?赤井くんのは、よく見ると何してるか分かったけど、杏ちゃんのは何も見えないし、わからなかったよ?」


説明すんのめんどそうやし、ベガスゆうたら、この人は食いついてくる…


「あーー父親から昔教えてもらって」


いやいや、何変なウソついてんのあたし。

父親?


そんな人、あたしにはおらんかったのに



「へーー!手品とかできそうだよね!いいなー!俺もポーカー勝ちたい」

「あんたの場合、賭けに勝ちたいからだろ?」


いい大人が賭け事するなよ、と泉は蓮太郎さんを叱っている。
どっちが先輩なんだか、わからないな



「今から倉庫?」

「そうっす」


「気をつけてね」


簡単に会話を済ませて分かれる