【全巻完結】愛は惜しみなく与う①

その言葉で女の子はハッとして俯く

酷い目に合わせようとした子に、こんなこと言われちゃ、顔も見れないよね


「ご、ごめんなさい。ちょっと痛い目見ればいいなって思ってた」

ポツリと話し出す


「痛い目って何?」

「……男に犯される直前にでもなれば、泣いて怖がるかと思って…」


最低だな
泉も怒っているが、最後まで聞くために黙る
そして杏ちゃんは…


「え?犯される?あんたら、そんな事しようとしとったん?」


引くわ!そう言い自分の身体を抱きしめるジェスチャー

あのシチュエーションはどうみても、そういう事だった。


「犯すとか女の子が言うたらアカン。どこでそんな言葉覚えてん。言いたい事なら口で言え。それでも分かって貰えへんくて、自分の気持ちが伝わらへんかったら、手ぇ出せ」



……最後は手を出してもいいのね?
さすが杏ちゃん

拳を自分の手のひらに打ち付ける杏ちゃん



少しツボだったのか泉が斜め後ろを向いて笑いを堪える