【全巻完結】愛は惜しみなく与う①


残りの男たちは、ヒェ!と情けない声を出して逃げようとするが、杏ちゃんが男2人の肩を掴む



「あんたら、ほんまにその子のこと、殴らへん?」


ん?
男たちはこれでもか!と言うくらい首を縦に振る。それを聞いてどうするのか、そう思った

けど、やっぱり杏ちゃんは杏ちゃんだった



「ならよかった!あんたも殴られへんみたいやし、あたしも無事やし何よりやな」



そう笑った



怒るところなんだよ?あのまま杏ちゃんが大人しくしていたら、杏ちゃんが何されたか分かったもんじゃない


でも杏ちゃんは、女の子が無事でよかたった。そう言ったんだ



「殴られるのって痛いねん。あんたじゃ耐えられへんからさ。こうやって危ないことする時は、次は、殴られてもええ覚悟してやりや」



ただそう伝える。怒るわけでもなく、ただただ正論を言う杏ちゃん


言い返せないよね


誰かを危ない目にあわせるなら、自分もその覚悟をしなきゃいけない。

杏ちゃんは覚悟している



「責任持って行動せな、あんたが苦しいだけやで」