【全巻完結】愛は惜しみなく与う①


ドアを開けたらそこには男が3人と杏ちゃんと、もう1人女の子がいた


机に押さえつけるように、杏ちゃんの腕を掴む男

そして杏ちゃんは足で男を押し退けている



や、ばい






泉がキレる





そう俺が認識した時には、杏ちゃんを押さえつける男は床に倒れていた。白目を剥いて…


「え、泉!?」


杏ちゃんは目をまん丸にして身体を起こす。
体操服はちゃんと着てるし、間に合ったか?


「大人しくしてな、その子がなんか大変らしいねん」


どないしよ。
そう呟いて杏ちゃんは、残りの男に捕まえられている女の子を見た

まぁそんなことは泉は御構いなしな訳で…



「杏ッ!無事か?」



聞いたこともないような優しい声で杏ちゃんを引き寄せていた


そんな甘いシーンでも杏ちゃんは変わらない


「大丈夫!あたしは。ただその子が…」


泉の腕から少し顔を覗かせて女の子を見る。杏ちゃんの感じからすると人質に女の子を取られて大人しくしてたみたいだけど…


男が女の子を盾にする様子はない