【全巻完結】愛は惜しみなく与う①


普段なら笑って手を振れるけど、今はそんな気分でも無い

モヤモヤする

最近杏ちゃんのことを考えているからだ。
好きでは無い…と思う

そう思いたい

だって…泉が杏ちゃんを好きなんだから…


俺はいつか泉が、大好きな子を連れてきてくれるって言うのが夢だった。
泉を支えてくれる人がいればなって…


だから杏ちゃんは、支えるにしては、強すぎるくらいだが、今の泉には欠かせない人物だ



だから好きになりたくないって言うのが本音



自分を変えてくれるって、杏ちゃんに期待するのは甘えすぎだよな

ザクザクと砂利道を進む

あてもなくフラフラしてしまったな。


こんな情けない顔じゃダメだから、風に当たろう。それから皆んなの所へ戻ろう。



お昼休憩は、やたらと長いから、まだまだ時間はある


トイレでも行こうかと校舎に入ろうとした時、声が聞こえた



「あの女が1人になったらしいわよ」
「ちやほやされて調子乗ってるからムカつく」



「烈火にあんな女必要ないのよ」



最後の言葉で確信した